「心愛さんなら.....やめました」


っっ!?


「え、あの...「やめましたけど...どちら
様ですかね?」

「いえ、あの...私は心愛の父親で.....
そのっ.....あ、どっどうも
ありがとうございました。心愛は何か
言っていましたか?」

「いえ。特に何も」

「そっそうですか。では.....」


パパは、そう言って店から出て行った


「いつまで家に帰らないつもりなの」


いつのまにかいずみさんがあたしの後ろに
いた


「なっ何で知って「親に黙っててって店長に
言っているのたまたま聞こえたのよ。
あなたのお父さんだって心配してたわよ。
いいの?このままで」

「っ.....今、家に帰ったって余計喧嘩に
なるだけですから「そうとは分からないじゃない。
ちゃんと話して自分の気持ち伝えたら?」

「.....」

「はあ─.....」


いずみさんはため息だけ残してカウンターに
戻っていった







「お疲れ様でした」


バイトが終わって店から出る

どうしよう...今日は、泊めてもらう家も
ない.....。クラスのみんなに迷惑も
かけたくないし.....


「ん」

「へっ?」


見るといずみさんが缶コーヒーを持って
あたしに手渡す


「ちょっと着いてきな」