キミに送る約束~空に向かって~


家政婦さんが部屋から出て行く
ドアが閉まったのにすぐ近くでパパの
声が聞こえる


─ガチャッ


「心愛!ちょっと話があるから来なさい」

「ちょっ、勝手に入ってこないでよ!」

「いいから来なさい」


パパが強引にあたしをリビングまで
連れてくる

ママは、ソファに座っていた


あたしは迎えのソファに座らせられる


「バイトとはどういうことだ!ちゃんと
説明しろっ」

「はあ?何で知ってるのよ!」

「近所の人から聞いたのよ」


ママが言う


「慧くんと一緒に働いているんですってね」

「そっそれが何よ.....」


するとパパがテーブルを叩く


「お前は、受験生なんだから家で勉強してなさい!
ただでさえ最近成績が落ちているんだからな。
このままだと医大にもいけないぞ!」

「なっ、あたし医大なんて行かないから!」

「お前、今何て「あたしは医大は行かない!
あたしは、英語伸ばしたいから医大なんて
絶対行かないもん!」

「はぁ.....」


パパがしゃがみこむ


「.....何よ」




「......慧くんと別れなさい」



っっ...!?


「なっ、何でよ!?」