キミに送る約束~空に向かって~


「はあ.....」


やっぱり慧は、色んな子にすぐ
モテちゃうんだよな─...


「あっ!あれ慧くんじゃない?」

「えっ?どれどれ?」


千尋が指差して言う
見るとそこにはお店の制服を着た慧がいた
慧がレジについた途端黄色い歓声があがる

さすが慧。制服も着こなしちゃっている
そんなにカッコ良くない制服なのに
慧が着るだけですごく良い服に見える


「うわ─、これは、全然話しかけれる
状態じゃねえな.....」


司くんが言う


「やっぱり.....無理だよ...」

「心愛.....」


こんなに人がいたら慧が気づいてくれそうにも
ないし.....


「はいはいはい。用がないんだったら
出て行ってねー。ちゃんと列にならんでー」

「うるせえ!くそじじい!」


見ると慧と同じ制服を着た少し小太りな
体系のおじさんが女の子達を店から出す


「さ、次の方どうぞ」


老人の方をお店に入れてく


小太りなおじさんはあたしたちに近づいてくる


「キミ達も用がないんだったら他のお客さんの
迷惑だから帰ってくれる?」


「はい」と言おうとした瞬間だった


「おじさん、ここで働きたいんだけど」


千尋が言う


「千尋っ!?」