キミに送る約束~空に向かって~


「心愛!今ここで逃げたら一生後悔するよ!
慧くんは、きっと心のどこかで心愛が
助けに来てくれるの待っているんだよ!
心愛がそんな弱くなっていて
どうすんのよっ!」


千尋.....


「心愛.....頼むっ」


司くん.....


「分かった...司くん。慧のバイト先
教えてくれない?」


────────────.....

「ここって─.....」


近所の小さな和菓子屋さん
こんなお店が近所にあったなんて
知らなかった


「きっと慧、ここら辺はバスとか使うときも
心愛は、通ることねえからここ選んで
バイト始めたんだと思うんだよな...」

「.....そっか」

「何、浮かない顔してんのよ!ほら、店
入って慧くんと話して来なよっ!」


千尋が強引にあたしの背中を押す


「むっ無理だって!いきなり会ったってすぐ
追い返されちゃうよ」

「じゃあ、どうするのよ!?」


う゛....


「まぁ、まぁ。落ち着いて」


司くんが千尋を宥める


「まあ、心愛の言うとおりよね。この人だかりじゃ
どうも話しかけずらいしね.....」

「うん.....」


お店の周りや中には女子高生が沢山
うじゃうじゃしている。


「慧くんは、どこ行っても人気なのねー」


千尋がボソッと呟く