─1時間目はダルい数学。
足し算、引き算できてりゃ
こんなもん意味ねぇと思う。
どうせ俺達はバカなんだし梓や心愛と
違うから今更勉強をどんなに
頑張ったって意味すらねぇ。
「ふぁああ~。」
俺は大きなあくびをした。
そのとたん5秒もしないうちに
俺の頭に激痛がはしる。
「いでっ。」
「神楽ぁ!お前朝からあくび
してんじゃねえぞっ!ほら、
黒板出て解け!」
げ.....。
黒板にはよくわからない数式が書かれている。
俺はチョークを右手に持ち
イコール【=】を書いた。
「なんだ、そんなのもできねえのか。」
数学教師の伊原が呆れたような
ため息をはく。
俺はこんな風にバカにされているのは
慣れている。
だけど...無性に腹が立った。

