あんなに俺のために泣いてくれた心愛...
もし俺に脳腫瘍があると知れば.....
「でも...後から知った方が余計傷付くだろ!」
分かってる...そんなこと.....
だから.....だから.....
「...だから兄貴が隣で支えてくれ。
今心愛を支えられるのは、兄貴だけだから...
頼む─っ.....っっ.....」
「慧?おい!しっかりしろって!」
急にまためまいに襲われる
苦しい.....苦しいっ.....
──────────.....
「ほんとに大丈夫なの?今日くらい休んで
家でじっくりしてなさい」
母さんと兄貴が学校に行こうとする俺を
しつこく止めようとする
「大丈夫だって。薬もちゃんと持ってるし。
保健室だって開いてるんだしさ。それに...
ちゃんと勉強しなきゃやべえし」
「今無理に勉強することはねえだろ。
今日はゆっくり休んで明日学校行けば
いいじゃねえか」
「明日だって...いけるか分かんねえだろ。
今日よりもっと体キツくなってるかも
しれねえし「でもッ!今日行ってもっと具合
悪くなったらどうすんだよ!」
兄貴の鋭い視線が痛い
「どうするって.....体持つまで動くよ」
「さと「行ってきます」
ドアを思いっきり閉めて俺は自転車を出す
「慧.....」
背後から高い声が聞こえた
振り向くとやっぱりそこにいたのは...心愛だった
俺は心愛を無視して自転車をこぐ

