「ごめん.....心愛」
「なっ何?どういうことなの?」
すると慧があたしを押した
「きゃっ!」
後ろから体をつかまれた
「司くんっ!?」
司くんがあたしの体をがっしりと掴む
慧がどんどん遠ざかっていく...
やだ.....もう...失いたくないっ─
「慧!待ってよ!」
司くんの腕の中から無理矢理出て慧の腕を
掴んだ
「ねえ!何であたし「離せっ!」
「.....あたし...別れないからっ!
認めないよ!だってあたし達約束した!
だから...だから.....絶対あたし
慧のこと離さないっっ!
あたしが慧の隣にいるからっ!」
慧に抱きついた
もうどうでもよかった
プライドとか...そんなもの全部
いらない─.....
すると慧の手があたしの手に重なった
「さと.....し?」
ゆっくり慧があたしの手をほどく
慧の目から涙がこぼれていた
「ごめん─.....心愛。幸せに.....
できなくてっ─.....」
「へ─.....?」
慧は、そのまま走って行く
すぐに追いかけようとした
「離して!司くんっ!」
すぐに司くんに捕まれてしまった
「.....行くな。心愛」
何で.....?何でみんなそんなヒドイこというの...?

