なんていうか...やっぱり千尋は
憎めない
大切な親友なんだよなあ─...
放課後になって校門で宗佑くんの
迎えを待つ千尋
それの喋り相手になっているあたし
「今日は、ほんっとーにありがとう!
めーっちゃ助かった!」
「はいはい。分かったから」
「今度は、あたしが宿題見せてあげるからね」
「はいはい。あ、来たんじゃない?」
遠くから慧と同じ制服を来た宗佑くんが
見える
なんか微妙にスキップしてる
「あ、ほんとだ!じゃあねー♪心愛」
「うん、また明日」
千尋と宗佑くんを見送ってあたしも
校門から出る
─ブー、ブー、ブー
マナーモードにしておいた携帯が鳴る
「誰からよー...?」
【司くん】
その名前を見て反射的に携帯に出る
「もしもしっ!?司くん?今どこにいるの?」
『..........』
「ねぇ、司くん!?聞いてるの?」
電話の向こうからは何も聞こえない
「ねぇってば!司く『あさひ...公園』
「え.....?『あさひ公園に...今いる』
あさひ公園.....?

