心愛Side
「おはよ。」
「おはよ。体調大丈夫?」
「あぁ、全然大丈夫」
何日か学校を休んでいた慧
でも元気そうで良かった.....
「お、今日から夏服なんだ」
「うっうん」
半袖のシャツにキャメルのベスト。
赤いリボンにチェックのスカート。
これがうちの学校の夏の制服
「慧もなんだね」
慧もブレザーを脱いだスタイルに
なっている
「あぁ、大した変わんねえけどな」
「えぇ?そうー?」
一緒にブレザーを押しながら駅まで向かう
「なぁ、最近兄貴からさ連絡あった?」
「えっ?司くんから?ないよー。寂しいくらい
連絡何1つないけどー」
「そっか.....」
ん?慧の様子変.....
ヤキモチなんかじゃない...
なんていうか...悲しそう
「どうしたの?」
「嫌、あのさ...もし兄貴から連絡あったら
教えてくれる?」
「え、いいけど...何で?」
すると慧は頭をかいて決心したように
頷いた
「兄貴...家に帰って来てねぇんだよ」
「ええっ!?噓っ!」
何それ.....

