キミに送る約束~空に向かって~


──それから数日後...
検査結果が出たと知らせを聞いて俺は、
また学校を休まされ母さんと
病院に向かった

その日は珍しく空いていた


「神楽さん」


その日もすぐに診察室に呼ばれた


「じゃあ、行ってくる」


そう言っていつも通り看護師に着いていこう
としたときだった


「あの...先生が今日はお母様も
ついてきてくださいとのことで...」

「「えっ!?」」


母さんと俺は声を合わせて驚いた
こんな事初めて言われた.....

急に震えだした手.....


「分かりました」


母さんは頼りのある声を出して俺の肩を
支えながら一緒に診察室に向かった




「お、どうも神楽さん。親子並んで見るのは
久しぶりですねえ」

「どうも.....あの...今日は,,,「まぁ、
そこまで焦らないでください」


いつも冗談を言う先生が今日は珍しく
何も言わなかった

急に真剣な目を俺にむける


「.....よく聞いてほしいんだけど
いいかな?」


まるで幼い子供に話しかけるような
口調ぶりだった


「...何ですか?」


まるで心臓の音が聞こえそうだった