キミに送る約束~空に向かって~


「分かってるっつーの」


それからすぐに母さんと家を出て
病院に向かった

平日の朝だっていうのに病院は、だいぶ
混んでいた
見るのは高齢者ばかりだった


「神楽さん」


沢山人が入る中すぐに俺の診察の番になった


「じゃ、俺行ってくるな」

「あたしもついていくわよ」

「いいよ。子供じゃねえんだし。母さんは
待ってて」


俺は母さんを残して診察室に行く


「十分子供よ.....」


母さんがこんなセリフを吐いていたなんて
全然気づかずに─.....






「で、慧くん今日はどうしたんだい?」

「...一応患者なんでもうちょっと
医者らしく接して貰えますか?」


俺が幼い頃から見て貰っている医師だから
だいぶなれなれしい


「はっはっは。まあまあ、リラックスも大切
だろう?で、聞いた話では頭痛が
激しいとか?」

「.....まぁ」

「...慧くん。ちゃんとどんな風に痛いか
言って貰える?じゃなきゃこっちも診察すら
出来ないよ。それにね、キミも分かって
いるだろうけどキミにはちゃんと診察を
する必要があるんだよ。」

「...分かってます。親父の血が流れて
いるからですよね?」

「.....で、いつから頭痛がするんですか?」


俺は聞かれる質問に全部正直に答えた