「後悔してる。あの時心愛を手放して。
捕まえとけば遠回りしないで心愛と
幸せになれてたのにって.....
傷つけずにすんだのに......
けど...俺わかったんだ」

「何を.....?」

「遠回りしたから自分の気持ちに素直に
なれたんだってことを─......」

「慧......」

「今の心愛の気持ちはもう、俺には
向けられてねえかもしれねえけど...
俺は.....心愛が好きだ!」


今度は優しく抱きしめられる

慧のにおい.....それは
昔から変わらないにおいで.....

けど....いつの間にかお互いどんどん
大人になっていって.....

素直に自分の気持ちも伝えられなく
なっていた.....


けど.......今なら...言える


「慧っ......!」


慧に強く抱きしめた


ふわっと慧のにおいにまた包まれる


「あたしも.....好き─っ!」


ほら、言えた─.....


「心愛...愛してるよ」



慧と一緒なら.....どんなことでも
乗り越えられる─.....


幼馴染なんて最悪だってずっと思ってた─

けど今は違う─.....

幼馴染から恋人.....こうやって二人の
関係を作り上げているんだ─.....