キミに送る約束~空に向かって~


翌朝...

あたしは、少し早く家を出る
自転車を出していると
隣の家から人影が見えた

視線がぶつかる.....


「司くん.....」

「...おはよ」

「お、おはよ」


うちで立ち止まる司くん


「俺も駅まで行くんだ。一緒に行かない?」

「う.....うん」


それから並んで2人で駅まで行く


「気まずい?」

「え、別にそんな事な「だってさっきから
何も喋りかけてこないじゃん」


う゛.....


「まあ、別にいいけどね」


司くんは、歩くスピードをどんどん早める

きっとこのままあたしをおいて1人で
駅まで行こうと思っているんだろう

大切な幼馴染を...なくしたくない


「司くんっ!いっ一緒に行こ!」


無理矢理笑顔を作って司くんの隣にまた並ぶ
司くんも無理矢理頬をあげた

でもまたすぐ沈黙になったあたしたち

何か.....何か話さなきゃ


「.....あ、あのさッ、司くんは夢とかある?」

「夢.....?」


あ─!何、あたしは、変な話題ふっかけてんのよ


「あっ、あたし夢とかなくてそろそろ
夢なきゃヤバいかなーって.....」