キミに送る約束~空に向かって~


「あ、の...「よく考えて。俺と付き合えば
メリットは沢山あるよ」

「メリット.....?」

「慧を忘れさせてやるよ」


忘れる.....?


「ツライ思いもさせない。1人にも絶対
しない。ずっと隣にいるよ」


あぁ、あたしも慧にこんな事言ったんだ

司くんは急に立ち上がる


「今日はここまで。帰ろっか」

「うん.....」


黙ったまま司くんの後ろを歩く

今日は隣を歩けとは言わない.....


そしてあたしの家の前まで着いた


「じゃあ...今日は最後にキスしていい?」

「へっ!?」

「冗談。じゃ.....」


司くんはあたしの頭を撫でる
そのままあたしをひきずるように抱きしめた

だけど急に司くんがあたしを離す


「司く...ん?」

「...おかえり」


振り向くと慧がいた


「ただいま」


慧はそれだけ言ってあたしの事を
見もせず家に入って行った


「っっ─.....」

「慧に見られたからやだ?」

「違「いい加減忘れたら?慧はもう終わったと
思っているんだよ?いつまでも引きずって
いるのは心愛だけだよ」

「分かってる!...そんな...事...」


言われなくても分かってる.....

あたしはまた司くんをおいて家に入った