「司くんっ!」
千尋とゲーセンで別れて司くんに指定された
あさひ公園にあたしは行った
ベンチに人影が見えて声をかけると
やっぱり司くんだった
「ごめんな。急に呼び出してさ」
「ううん、どうしたの?」
「.....座って」
司くんがベンチをポンポンと叩く
あたしは黙って座る
なんか...変に緊張する
「あのさ「ははっははい!?」
「心愛、緊張しすぎ」
「あ...うん?」
何だろ...この感じ.....
「昔はさ、ここで俺と慧と心愛でよく
遊んでいたよなー」
「あ.....そうだね」
「心愛と慧がブランコの取り合いになってさ、
最後は俺が乗っていたブランコを心愛に
譲ったんだよなー」
たしかにそんなことあったな
「...司くんは、いつも優しかったよね」
「心愛だからだよ」
「へ─.....?」
隣を見るとあたしの手の上に司くんの
手が乗っていた
司くんとあたしの唇の距離が
あと1センチ.....
そこで司くんが止まる
「司く「好きだ。ずっと昔から。ちっちぇえ
頃から心愛は、俺の幼馴染なんかに
見えなかった」

