キミに送る約束~空に向かって~


それから数日─.....


「なぁ!いい加減どうするか決めろよ!」


朝から俺の机の前で怒鳴る宗佑


「は?いきなり...何?」


宗佑のデカい声のせいでクラス中の視線を
集めていた


「とぼけんな!そうやって目の前の事から
逃げてよ!このままだと司くんに
まぢで心愛ちゃん取られるぞっ!」

「っ...どうするもこうするも何もねえんだ。
別に心愛は、兄貴とくっついてりゃ
いいんだしよ」


─バンッ

宗佑が強く机を叩いた


「お前いい加減素直になれよ!」

「...........」


「はぁ─...もういい、お前の気持ちっていつもその程度なんだよな」



その程度.....?ざけんなよ
俺は、今までちゃんと心愛の隣にいた
全部俺の気持ち見せた
好きだって伝えた.....

梓にだって...ずっと隣にいるって何度も
誓った.....けど...裏切られた

心愛のことだけは、信じてたのに.....
隣にいてくれるっていったから...
信じてたのに.....みんな...何で...
俺から離れていくんだよ.....


「っっ─.....」


激しい頭痛がまた来る.....
俺は、頭を抑える
痛い.....痛い.....

これ以上.....どうすりゃいいんだよ


──────────.....

「ね─ぇっ♪慧さ、この後暇ぁ?」


放課後、この間と別の女が俺の腕に自分の腕を
絡ませてきた
わざと俺の腕に自分の胸を当てる