慧Side
心愛は家の中に入ってしまった
「まぁ...流れであぁなっちゃったんだよなー」
隣で兄貴が石ころを蹴りながら言う
「別に...俺関係ねえから勝手にやれば」
「...ガキだな。お前はいつまでたっても」
「っ!」
俺は兄貴をおいて先に家の中に入った
「あら、慧遅かったわね?」
めずらしく早く帰ってきたらしい母さん
キッチンからおたまをもって顔を
出していた
俺はそれを無視して階段をかけのぼり
自分の部屋に閉じこもった
ベッドに大の字で寝転がり自分の足を叩く
「んだよ...ずっと隣にいてくれるんじゃ
なかったのかよ....」
翌日.....
「司くんと心愛ちゃんっ!?」
宗佑に事情を話した俺
予想通りの宗佑のリアクション
「まぁ─、勝手にやればいいのになー」
俺は鼻で笑いながら言う
「...強がんなよ。自分の心の奥見てみろ」
宗佑はそれだけ言い残して教室を後にした
─────────────.....
「やだぁ///慧からの誘いなんて久しぶりぃ♪」
「.....」
「ねぇ─、聞いている?」

