キミに送る約束~空に向かって~


──────...

「じゃ、今日は、ありがとう♪すっごく
ケーキ美味しかったよ。佐々木くんにも
そう伝えておいて?」

「あぁ、また...さ行こうな?」

「えっ?うっうん」


すると司くんは後頭部をかく


「やっぱさ、俺とは行きたくねえ?」

「え?そんなことな「俺なら心愛のこと
慧より幸せにする自信ある」

「あの...「次は、俺が慧を忘れさせて
やろうか?」

「何を言って.....っん─」


目の前にある瞳
慧...?違う、慧じゃない。このにおい...
やっぱり違う.....

唇に感じる生暖かい感触...

やだ...やだ.....や.....


「司くっ.....さ...とし.....」


慧の名前を呼ぶと司くんがパッと唇を
離して振り返る

そこには制服姿の久しぶりに見る慧がいた


「さっ慧!これは、違「いいんじゃねえ?」

「え─.....?」


慧はニッコリ笑う


「次の男は兄貴。うん、昔からお似合いだったし
心愛にもいいんじゃねえ?兄貴優しいしさー。
心愛の事誰よりも分かってるだろー♪」

「何.....よ、それ」

「あ?」


─パシンッ


慧の頬を叩いた


「慧のばか!大ッ嫌い!」


そのままあたしは家に入っていった