キミに送る約束~空に向かって~


司くんが財布から2000円を出す


「あっ!おごって貰うなんてダメだよ!
あたしが出「心愛ちゃん。司に
払わせてやってくんねえ?」

「え.....?」


佐々木くんが司くんから2000円
受け取る

司くんがおつりをしまう...


「心愛ちゃん。こういうときはね男が
払いたいんだよ。カッコつけさせて
やってくんねえかな?」

「うっ.....うん?」

「はい、お土産」


佐々木くんがあたしに箱を渡す
いかにもケーキが入っていそうな箱

ってここはケーキ屋さんだけどね


「これ、何?」

「家帰ってあけてみて♪」

「えっ!?こっこれ「大丈夫!これはお土産
だからお金は取らないよ」

「えっ、そっそんなの悪いよ」


すると佐々木くんはカウンターから回って
あたしの耳元で呟く


「今日司とここに来てくれたお礼だよ」

「お...礼?」

「そっ。じゃあな、司。また来いよ」

「あぁ、お前も頑張れよ」




あたしは佐々木くんにお辞儀をして
司くんの後ろをちょこちょこ歩く


「別に隣歩けばいいだろ?」

「えっ?でも「いいから」


司くんが強引にあたしの手首を引っ張って
並んで歩かせる

お互い黙ったまま歩く

隣にいるのは司くんだって分かっているのに
慧のような気がして...
いますぐ抱きしめたかった......


慧じゃないのに.....