｢あー､もううるっせーな！お前は
仕事に戻れ！」
司くんが佐々木くんを無理矢理
カウンターに戻した
｢はぁー､ごめんな｡あいつすぐ調子
こくんだよなー」
｢え？面白い人だったよー♪」
｢.....よかった」
｢へ？」
司くんがあたしをじっとみる
｢やっと笑ってくれたな」
｢なっ､あたしは､いつも笑ってるけどー？」
｢慧と別れてから元気なかったじゃん」
ああ─...司くんにはお見通しか
｢司くんには何でもバレちゃうんだね」
｢そうだよ｡俺は､心愛の事なら何でも
お見通しだよ」
｢っ...なっ､何それー｡変なのー｡らしくないー
.....あたし､慧の気持ちを良い事に慧を
自分の物にしていたんだよ...｣
あたし...最低なんだよ？
｢心愛は､十分慧の支えになっていたよ｣
｢ふふ､過去形かぁー」
すると司くんはコーヒーを一気飲みして
あたしをまたじっと見つめる
｢な､何？顔になんかついて｢あんな弟の
何がいいわけ？」
｢へ...？」
｢あんな弟の何がいいの？」
｢つっ司くん？」
｢.....帰ろうか」
｢うん.....？」
そう言って2人で並んでレジまで行く
