キミに送る約束~空に向かって~


「あたしは...だめなの。弱いの。
慧なんかよりずーっと...
だめなの。支えられない...
慧のこと...あたしが...慧を縛り
つけていたんだっ......」

「ここ.....あ」


すると千尋は涙を浮かべながらあたしを
抱きしめた


「じゃあ...もう忘れなよ!新しい恋
して幸せになろっ!」


千尋.....ありがと


「うんッ」









翌日のことだった

放課後、下駄箱の前で立ち止まるあたし。
いつも通り千尋と帰ろうとしていた

上履きを脱いでローファーに履き替えようと
下駄箱を見たらあたしのローファーの中に
くしゃくしゃに丸められた紙が
3つ入っていた


【ばか!死ね】【うざい!調子こくな】
【あんたは捨てられたんだから】


「心愛.....?」


不審に思った千尋が近づいてきた

あたしは慌てて紙をポケットに突っ込む


「千尋っ!あたしそういえばこの後
用事あるの忘れてたっ」

「えっ?心愛そんな事言ってな「ごめん。
ほんっとーにごめん!ほっほら、
久しぶりに宗佑くんとデートしたら?
宗佑くん寂しがってたよー」

「う...ん。そうしよっかな♪ありがと!
心愛。じゃあ、ね?」

「うん...ばいばい」


千尋と校門で別れた...