キミに送る約束~空に向かって~


『でもあたし英語好きだから英語
伸ばしたいなーって思っててさ♪』


急に脳裏に蘇った声─.....

あず.....さ


「さと.....し?」


立ち止まった俺を不思議そうに見る心愛


「どうしたの?」

「.....いや、何でもねえ─っ。」

「そう?」


心愛の手を強く握りなおして歩く


『あたし、慧くんがスキ。』


違う.....忘れたんだ







「慧くんにこれあげるー♪」


そう言って梓が包装された小さな袋を
渡してくる


「なに...これ?」

「いーから開けてみてっ♪」


言われるがまま袋をあけた

そこに入っていたものは.....


「これ.....「慧くんに似合うかなーって
思って...。きっ気に入らなかった?」


不安そうな顔をする梓


「なわけねえーだろっ!」


そう言って俺は梓からもらった黒い
ペンダントをつけてみる