俺は...いいんだろうか.....
黙ったまま心愛の後ろをついていく
心愛は難しそうな本が並んでいる場所で
止まって参考書を選ぶ
俺はじっとそれを隣から見る
心愛は難しそうな分厚い参考書を手にとって
パラパラめくる
俺も適当に参考書をとって心愛と同じく
めくってみた
「うわ...何も分かんねー」
参考書に書いている文字全てがどこか違う
国の文字のような気がしてきた...
「あれ、慧F大受けるの?」
「F大...?ああ、そういうことか」
俺が今手に持っていたのはF大の参考書だった。
F大なんて頭にすらねえ大学だ
「俺がF大なんて受かるわけねーだろ」
俺は鼻で笑い飛ばす
「そんな事ないッ!別に今からでも全然
間に合うし「いいから、心愛は俺の心配なんか
しねーで自分の進路ちゃんと考えろ」
「でも「いーから」
そういって心愛の頭を優しく撫でる
その時だった
っっ!
「慧.....?」
俺はその場にしゃがみこんだ
「ちょっ!どっどうしたの?」
急に息が苦しくなってきた...
頭痛がする.....
「慧っ!?」
─はっ!

