キミに送る約束~空に向かって~


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「ほんとに来たんだ」


コンビニの中でファッション誌を立ち読みして
いた心愛。上から下まで俺を眺める


「何、だったら帰「はー、素直じゃないなー。
ほら、行くよ」


雑誌を置いて心愛は俺の手首をつかんで
コンビニから出る


「雑誌買わねーの?」

「別にただ暇つぶしで読んでただけー。
あたしは参考書買いに来たんだし。
ほらほら、行くよー」


参考書か.....俺なんてそんなもん買いに
来た事一回もねえや


「なあ、何で参考書なんか買うの?」

「何でってあたし達受験生じゃない」

「そうだけど別に勉強とかどーでもよくね?」


だったら心愛とデートがしてえ。


「.....。」


何も言わない心愛

どうしたんだ.....?


「慧は大学行かないの?」

「大学?そんなの入れるとこ行くよ」


高校もそうやって選んだしな


「...だめだよ。そんなの。」

「は...?」


心愛は本屋の入り口の前で足をとめて俺を
じっと見る


「慧...はさ、いいの?それで?」

「いいって「あっ!なっ何でもないない!
ほらほら、入ろう♪」


心愛はそう言って店の中に入って行く