キミに送る約束~空に向かって~


「じゃあ、来週は家親いないんだー♪」


千尋がニヤッと笑う


「だっだから.....?」

「慧くんと1日中一緒にいられるね~」


はっはああああ!?


「いや、別にあたしも慧も自分家にちゃんと
帰るから。」

「な~んだ、つまんないの!まあ、2人っきりには
なれないもんね。家政婦さんいるんだし。」

「......うん。」


って何あたし落ち込んでいるのよッ!


「何、何?慧くんの話しー?」

「えっ///ちっ違「心愛来週慧くんとデート
らしいよ~♪」

「千尋っ!」


最近はみんなあたしと慧の事を認めてくれた。
後輩達からはまだ冷たい視線を浴びるけど
同期の子達はみんな優しい目で見守って
くれている─。


「にしてもさあ、遊園地って慧くんも
可愛いとこあるんだね♪」

「えっ!?」

「恋愛慣れしてる奴ってさー、ほぼ家デート
ばっかじゃん?それに比べて慧くんは
少ないお小遣いから頑張って
遊園地とか映画とか連れてってくれて
優しいねー♪愛されてんじゃん。心愛♪」


羨ましそうに千尋が微笑む
愛されてる.....そんなこと考えたこと
なかった......


「っっ─...///」


─バシイッ


「何、1人で妄想してんのよ!」


千尋があたしの背中を叩く


「ったぁ─!べっ別にあたしは妄想なんか
してな「思いっきりその顔はしてたね!」