愛らしい顔でみんなからの
人気者。
155cmっていう身長も梓ちゃんの
魅力の1つである。
「心愛先輩。お久しぶりです。
元気でしたか?」
梓ちゃんは暑そうに手で自分を
仰ぎならが近づいてくる。
「元気、元気ー。バイトはサボり気味で
かっこ悪いとこ見せちゃったけどね。」
あたしはいたずらっ娘っぽく舌を
出して笑って見せる。
梓ちゃんは本当に楽しそうに笑ってくれるから
すごく楽しい。
─電車が止まった。
見ると慧が降りて行くのが見えた。
こうやって離れてみてもやっぱり
カッコイイ。
なんだか悔し...
「わぁ、あの人誰ですか?初めて見ました。」
いつもボーっと周りなんか見ていない梓ちゃんが
慧を見て頬を少し赤く染めた。

