キミに送る約束~空に向かって~


「いい.....の?」

「はあ?」

「何でもないっ!///」


そう言って自転車の荷台にまたがった
そして慧に抱きつく
いつもより強く......


「ふっ...」


慧が鼻で少し笑ってあたしも笑った
それを合図に自転車が進む

冷たい風が頬に当たるのに慧とこうして
くっついているとそんな風さえ暖かかった。
風が...全てがあたしの味方みたいだった。


でも...やっぱ全て味方じゃなかった

───────────...

「遅すぎ!どうせまた心愛の寝坊でしょっ!」


千尋が頬を膨らませる


「いや...その~...目覚ましはちゃんと
かけたけど...事故が起こってしまいまして...」

「何が事故よ!その顔見たらどうせ寝れなかった
だけでしょうっ!ふふーん。今日が
楽しみすぎて。ね?慧くーん♪」

「はっはあ!?」

「まっ、いっか♪ちゃんと無事にきたわけだし♪」


千尋の顔が明るくなった
よかった.....


「じゃ、行くよっ♪」


千尋は宗佑くんの腕に自分の腕を絡める

ずいぶんらぶらぶだなー...


「ほら、黙って突っ立ってねえで俺達も行くぞ。」


慧があたしの腕をつかんでひっぱる


「うっうん...///」


なんかこれ...本当のWデートみたぃ...///