どうしよ。まだ何にも用意してない...
その時携帯が鳴った
「げ。」
慧からだー.....
「もっもしも『おい、準備できたか?』
「.....まっまだ。」
『...はあー。早くしておいてくんねえ?
もう9時だぞ。』
9時ぃいいいい!?
「えっ?はっ?はい?うそーっ!
何でもっと早く電話してくんないのよ!」
『知るかっ!さっさと準備しろ!』
「ぎゃあーっ!」
目覚ましかけたのに...何でー?
あ.....あたし目覚ましが鳴ってから
寝ようとしたんだった!
「ちょっちょっとだけ待ってて!」
携帯を投げ捨てて昨日大事にたたんでおいて
おいた服に急いで着替える。
それから歯を磨き...顔を洗い.....
ちょっとニガテなメイクを雑誌のマネをしてみた。
時刻は9時30分。
約束の時間は10時。
まだ.....大丈夫!
「行ってきまーすっ!」
駆け足で家からでた。そんなあたしを
待っていたのは.....
「慧.....?」
寒そうに体を丸めた慧がいた
「おっせえな。ほら、駅まで自転車でいくから
後ろ乗れよ。」
慧が自転車の荷台を叩く

