「ちっ千尋!Wデートとか何なの?」
『そりゃあ心愛のためよ~♪さっ!
明日を楽しもうっ♪』
「そっそんなこと急に言われたって...」
『心愛っ!あたしに任せなさいっ!
あんたどーせ慧くんのことデートに
誘えないじゃない?だからあたしが
Wデートという形で2人にデートを
させてあげようとしてんのよっ!こんなに
優しーい友達がどこにいる?ああ!?
だからね♪明日は普通に慧くんと
駅まで来てねんっ♪』
「ちょっ!ちひ.....ろぉ?」
千尋は勝手に電話を切っていた。
「ひどっ!」
明日は...Wデート.....かぁ。
デート...デート.....
4人だけど宗佑くんと千尋はカップルだし...
あたしたちだって一応.....
恋人.....なんだよね?
「あ~っ!何着てけばいいのーっ!」
クローゼットを凄い勢いであける。
「どうしよ────っっ!」
ヤバい。明日が楽しみすぎるよっ!
小鳥が鳴いている。
あたしも.....泣いている。
「全ッ然寝れなかった.....。」
鏡で自分の顔を確認する。
あれ?あたしこんなに目ちっちゃかったっけ?
「すっごいぶっさいくっ!」

