「笑って...くれてよかった。」

「え─?」

「いや。じゃあ、また話す機会があったら
話しよ。じゃあ。」


中澤も違う車両に移動する。


「.....なんか、ごめん。」


心愛が謝る


「別に。何で謝るんだよ。」

「だって...なんか慧怒った顔してるから。」

「はあ?別に怒ってねえし。つうか中澤と
仲いいの?」

「え?別にそんなすごい親しいわけじゃない
けど会ったら話すよ?クラスメイトって
感じかな?」

「あ、そ。別にどうでもいいけど。」

「何よっ!だったら聞かないでよねー。」


心愛は頬をいっぱいに膨らませた。
俺はそれを無視して何も見えない
窓を見る。


「変な慧。」


心愛を無視し続けたけどその日は一緒に
帰った。



───────────.....

「Wデート!?」

「ああ。なんか千尋に慧達も誘ってくれって
言われたんだよ...じゃなきゃわかれるって...
あー!二人きりがよかったってのによ...。」


宗佑は口を尖らせながらブツブツ言う


「だったらいいよ。2人で行って来いって。」

「それがお前ら都合合わなくても絶対
合う日はあるからってあわせてこいって。
都合合えば1年後でもいいとか...。」