キミに送る約束~空に向かって~


「あたし...隠してるの慧と一緒で
嫌だから...言ぅ。それに...もう慧に
嫌われてる...しさ。本当はあたし...あたし
ずっとずっと昔から慧が好きだった!」


心愛は息をきらしながら話す


「慧が他の女の子と一緒に歩く後姿見るの
すごくすごく辛かった。けど...黙ってた。
言わなかった。何も!今の慧のように。
だって慧の幸せのために。この関係...
あたしたちの大事な14年間の幼馴染っていう
関係を壊したくなかったんだもん!
けど...慧今全然幸せそうには見えない。
だからあたし...幸せにしたい。
幸せにしたかった。慧を。でもあたしなんか
無理だって分かってるし...だけど...
あたし慧のこと笑わせたかった!」


心愛は体を震わせながら涙を一つこぼした。
そしてまだ続ける。


「梓ちゃんのこと...忘れさせたかった。
慧の心軽くさせてあげたかっら。でも
そんなの全然慧のためじゃなくてあたしの
わがまま。最低だし性格悪いよね。
ごめんなさい.....もう話しかけない。
代わりなんか全然無理だからやめる。
ごめん。ごめん。全部あたしが...壊して。
じゃあ.....ね。」


そう言って心愛は公園から出て行こうとする。


「待てよっ!」


俺は反射的に心愛をつかまえた。

勝手に口が動く


「俺だって話ある!何お前だけ全部言って
行こうとしてんだよッ!」

「慧さっき話しないって言ったじゃない!」


あ.....そうだった。


「っ!うるせえ。一気にお前が言うからこっちも
反論くらいさせろよ!」


俺は心愛の瞳を見つめる。


「今の...俺は最低だよな。この関係壊したく
なくて心愛からも現実からも逃げた。
最低だ。心愛の甘えてた。」


これは本音。