キミに送る約束~空に向かって~


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「ハァ...ハァ...さっ慧...いきなり
どうしたの?」

「お前はバカか!いきなりうちの学校
乗り込んできて!うちの学校の連中
結構ヤバいってことも知ってるだろ?
あんな風に目立ちやがって.....
声でもかけられたりしたらお前絶対に
断れねえだろッ!」


心愛はポカーンと口を開けて俺を見ている。


「なっ...んだよ。」

「うっううん...あっあのさ...あの日は...
ごめん。」


あの日.....。雨の日のことだろう。


「いいよ。別にもう気にすんなよ。」

「でっでも「別に俺あんなこともう忘れてたし。」

「忘れて.....た?」

「ああ。」

「なんで...慧はそんな簡単に何でも忘れた
フリできるの?」

「あ?」

「慧何も忘れてないっ!ただ隠してるだけ!
隠してるのって...よくないじゃん!」

「うるせえな。心愛に何が分かるんだよ。」


また...喧嘩になってしまう。

心愛は目に涙をためて俺を見る。


「あー、もう!そうやってすぐ泣くな!彼女でも
ない女に泣かれるのが一番やっかいなんだよ!」


何て...最低な事を言ったんだろう。

心愛はもっと泣くと思ったら必死に目をこすって
涙をふいていた。

そして口を開いた。