宗佑に連れられて俺達は校舎を出る。
「お前さ、ばかじゃねえの?何あんな女に
ペラペラ言われてんだよ。隙見せすぎ
なんじゃねえのか?ばっかだろ。お前。」
宗佑はその場でしゃがみこんだ。
「分かんねえよ...やっぱ慧の苦しみは。
分かりたくねえよ。そんな話誰だって。
けど...慧は実際それを分かって受け止めなきゃ
ならねえんだもんな。だったら...
俺も...慧の支えに少しでもなってやる。
だから...全部吐けよ。1人で抱えこむな。」
宗佑......
「だから「宗佑ー///」
急に宗佑に抱きつく女。見覚えがある。
もしかして.....
「千尋っ!いきなり来るなよ!」
「だって...いくら校門で待ってても
宗佑来ないから...見えたしこっちまで
来ちゃった♪あ、慧!久しぶり♪」
「おう。」
「あのなぁ...あ、1人じゃねえよな?」
「うん♪もっちろん♪」
.....?
「心愛ーっ!こっちこっち♪」
心.....愛?
「ちっ千尋!やっぱあたし帰っ.....。」
俺を見て立ち止まった心愛。きっと
コイツも無理矢理連れてこられたんだろうな。
「っ─!やっぱあたし帰るっ!」
そう言ってきた道を引き返す心愛。
でもばかだな。もう時すでに遅し。
「だ─めっ!帰させないからっ♪」
千尋に目をつけられたら帰れねえだろ。

