キミに送る約束~空に向かって~


「なあ、いつまで意地張ってるつもりだよ。
お前まぢでこのままでいいのかよ?」

「...別に宗佑には関係ねえだろ。」


こんな事言われたら誰だって怒る。


「わりー。つい...。」

「慧には...残酷で嫌かもしれねえけど...
いつまで過去にしがみついてる
つもりだよ。もう終わったんだ。
梓ちゃんとは。お前は...裏切られたんだ。
だからもう忘れろ。」


裏切られた.....


「っ!お前にゃ分かるわけねえだろ!
だってそうだよな。お前は一番大切なもん
隣にあるんだもんな!でも俺は...
なくなっちゃったんだぜ。もう目の前に
現れることはねえんだよ!お前に
何が分かるんだよ!何をそんなに上から
いえる立場なんだよっ!」


クラス中の視線が集まる。
俺は息を切らしながら言う。


「さと.....し。っっ!」


俺は宗佑の襟を掴む。


「分かったようなことお前が言ってんじゃ
ねーよ。」


そう言い俺は教室から出て行く。


「.....んだよ。ちきしょー。」


こぶしを作ってズボンを引きずりながら歩く


「あず.....さ。」


忘れられることが...できたら
どれだけいいんだろう。


俺は...捨てられたのか...?