「今の俺は...自分でコントロールが
きかねえ。心愛の...ためなんだ。絶対に
お前を...後悔させたくない。思い出も
俺達の絆も...捨てたくないんだ。だから
抵抗してくれよ。俺を止めてくれよ。
じゃなきゃ...俺どうにかなって
しまいそうだよ。」
さと.....し。
「あたし.....いいよ?慧の...ためだもん。
全部あげるよ...」
だから全部あたしを受け入れてよ...
あの子みたいに.....
慧は目を見開いた。
そしてため息をはいた。
「呆れた。お前には。」
「へ...「帰れっ!」
そう言って慧はあたしの頬を叩いた。
「お前が目障りだ!もう来るな!何が
代わりだよ。ざけんな!帰れよ!
お前の顔も見たくねえ。声も聞きたく
ねえッ!帰れ!」
「慧っ。あたし「だからその声がうぜえ!
帰れよ。今すぐ俺の前から消えろっ!」
「っッ───.....。」
頭が真っ白なままあたしは慧の家から
飛び出す。鍵もない。部屋にも入れない。
行き先もないまま雪道を走り出す。
寒くて寒くて...涙も全て
凍ってしまいそうだった。
全部固まって.....消えちゃえばいいのに。
こんなに好きなのに...何で...
あたしは...慧を支えれないの?

