「はい。カルピスだけど。」
「ありがと。」
慧から受け取ったコップを一口飲む。
美味しい。
「今日は...ありがとな。」
「え?何で慧がお礼言ってんの?あたしが
付き添ってもらったのに。」
「はは、そうだな。」
そうだよ。その笑顔が...見たかった。
「良かった。久しぶりのその顔見れて。」
「あ?」
「あ、なっ何でもない///へへ...♪」
そうやって少しずつ笑顔を取り戻して
くれればいいの...。
「あ、ねえ─さとっ.....きゃっ!」
急に抱きしめられた体。
わけもわからないあたしは慧の腕の中で
あたふたする。
「どっどうしたの?慧...?」
「......」
何も言わない慧。それがまたあたしを緊張させる
「ねっねえってば......!」
そう言って慧の背中を叩く。
抱き合ったままで慧の顔が見れない。
「へ...?」
急に離れた体。
だけど......急にまた近づいてくる慧。
どんどん顔がアップになっていく。
こっ今度は何なの──!?

