キミに送る約束~空に向かって~


─♪♯♭♪♯♭

急に鳴りだした携帯。
見ると千尋からメールだった。


【今日は精一杯楽しんできなよッ!】


そうそう。昨日千尋は、あたしが幸せに
なれるなら応援してくれるって言ってくれた。

あたしは携帯を握って千尋に返事をする。


【ありがと♪頑張るーっ><!汗】


頑張んなきゃ...ね?
でも.....


「何着ていこぅ...そうだッ!」



───────────────...

「10分の遅刻ですねー。」


携帯を開いて慧が言う。


「う゛っ...ごっごめん。」

「はあー。別にいいよ。10分くらい。
で?どこ行くか決めたのか?」

「あっ!うんっ♪あっあのね
水族か.....」

「?」


『土曜日さ、一緒に買い物つきあってくれない?』

違う違う!あたしは買い物に付き合ってって
頼んだんだ!遊びじゃない!デートじゃない!
何考えてんのよ~!


「おっお父さんの誕生日らっ来週なんだ~。
だっだからプレゼントを買いたいなって
思って...でっでも何あげれば喜んで
くれるかわかんないから...男性の意見が
ほしくなっちゃっ.....て。」


慧の顔色を伺うあたし


「ふ~ん。だったら俺結構いい店知ってるよ?
ハンカチとかも売ってたしそこ行くか?」

「うんっ!」