「ここって.....「そっ♪あたしたちが
よく一緒に遊んでいたあさひ公園♪」
「よく自転車に乗ってこんな遠い公園
来ていたよなー。」
「うんうん♪あの体力すごいよね。
今よりあるんじゃない?」
あ.....普通に喋ってる。
「ああ。なつかしーな。」
そういって慧はブランコに乗る。
漕ぐたびどんどん高くなっていく。
昔から慧は運動神経良かったもんなー。
「慧.....?」
慧が乗っていたブランコはどんどん
低くなっていく─。
「アイツは.....アイツは...今どうして
いるんだろうな?」
アイツ...梓ちゃん。
「許すかよ。あんなヤツ。あいつは...
俺を最初から裏切っていたんだろ?
最初から...最初から俺のこと裏切って
他の男にいい顔してたんだろ。
騙してたんだろ?何で俺は...
何で.....「慧。もう何も言わなくていいよ。」
あたしは慧を抱きしめた。
「俺が...あのまま騙され続けたまま梓を
幸せにして早く気づいていりゃ
良かったの...か?」
「違う。違うよ。慧。」
「なあ、責めていいよ。何であの時梓に
気づかなかったんだよって。何で
梓を自分のものにしなかったんだよって。
もっと梓に愛...あげりゃよかったのか?」
なぜ...自分を責めるの?

