キミに送る約束~空に向かって~


千尋にまで呆れられる自分って...
何なんだろう。
あたしは間違っているのかな?
でも.....こうするしか慧を支えれない。





「心愛.....。」

「さーとしっ♪やほ♪来ちゃった♪」


放課後になって慧の学校までおしかけた
あたし。
ただキミの笑った顔が見たかったの。


「.....バイトは?」


え?慧があたしの隣に並んで歩く。
噓みたい.....


「なあ、聞いてんのか?」

「へっ!?あっああ.....休んだ。」

「はあ!?何でだよッ!」

「ちょっと疲れただけだしー♪」


わざと明るく振舞う。


「...別に俺のことはいいから。」

「へっ!?」


お見通し.....


「心愛さ、梓の代わりになるとか言ったけど
いいから。そんなこと。」

「...それはあたしが好きでするだけだから
いいじゃんッ!」

「.....心愛は俺のために無駄な時間を
使うな。」


無駄な...時間?


「分かっただろ?だから「ちょっときて!」


「ちょっ!はあー?」


あたしはそう言って慧をある場所に連れて行く。