そしてあたしは深呼吸をした。
「あたしが梓ちゃんの代わりになるよ。」
「.....は?」
慧はあたしから体を離して目を見開く。
「あたしが...梓ちゃんの代わりに
なってあげる?慧の思い全部
引き取ってあげる。あたしが.....
全部慧を支えていくから。」
そう決めたんだから。
誰かを守りたいって...
こんなに守りたいって思うことは
誰だって人生に一度はある。
守り方が違う?
確かに違うかもしれない。
けど.....あたしが慧を守れるのは...
この方法しかなかったんだから。
間違いも全部...あたしが引き取る。
全部.....全部─.....
あたしが代わりになってあげる。

