それもまた交わして腕を取ったら、
今度はあたしからキスのお返し。
どんなに怒ってても、真っ赤になって
全てが許される。
そこが可愛くてたまんない。
『続きは帰ってからね…?』
ウィンクして言うともう機嫌は
直ってるの。
指を絡めて帰る帰り道。
眩しいほどの笑顔が
夕焼け空と重なってつい見とれて
しまうよ……
あの頃、決して手の届かぬ存在だと
思っていた。
近くに居るだけで幸せだったんだ……
それ以上は望まなかったし
自分を押し殺すことで関係を保って
いたんだよ……?
徐々に露わになっていく醜い欲望の渦に
飲み込まれて狂いそうだった………
その一歩踏み出す勇気を与えてくれた
のは、他でもないモカだったね。

