終わらないセピア




わざと捕まってあげたら、
抱きついたままあたしを見上げて
潤ませてんの……



近くの机に腰掛けて
そっと柔らかな頬に手を添える。
乱れた髪を整えた後
モカの方から一瞬、触れるだけの
キスで攻めてきた。



『あたしを怒らせたらこんなもんじゃ
 済まないんだからね?』なんて
 可愛く言う。



『怒ってんの?』



わざととぼけたら頬を膨らませて俯く。



可愛いあたしの小悪魔ちゃん。



ニヤニヤしながら顔を覗き込んだら
『もう!』って叩いてくる。