あたしが陰でそんなことをしている
なんて、モカは一切知らない。
それでいい。
あたしだけに向かって笑ってくれれば
いいの。





誰も居ない家に彼氏連れ込んで
ねぇ、何してるの…?
一向に電気もつかないよ…?
暗い部屋で汚い肌合わせてるの…?



ヤメテヨ……キモチワルイ



その場から走って自宅へ駆け込んだ。
部屋のドアを勢いよく閉めた後
ベットの脇にあった目覚まし時計を
壁に思いきり投げつけた。



ガシャーン!と音をたてて落ちた
目覚ましは中の電池が外れてる。
こうしてモノにでも当たらなければ
あたしの精神はとっくに崩壊して
るのよ。