ハーレム!!

「あ、おはようございます。」


私はあのあと、和葉に勉強を教えてもらい、普通に寝た。


普通の朝。
だと思ってた。


「…萌。今日は話があるから学校休んで。和葉は行きなさい。」


航さんのいつもより低い声に戸惑いつつ、了承した。


和葉は普通に家をでていった。


「萌、座って?」

「あ、はい…」

「今から話す事は、絶対和葉には言わないで?話されるのを嫌がってる事だから。」


??


「でも、和葉が見込んだ子だから、話すよ。」

「…やっぱりそういう事だったの。」

「和葉…」


葉月さんは驚いてる。


「…その事なら、俺から話す。」


そういって私の隣に座る和葉。


「萌。俺小さい頃は施設にいたんだよ。」

「……」

「9歳の頃に、嫌になって抜け出したんだ。それに、航や葉月も。」

「…航さんや葉月さんも…?」

「あぁ。同じ施設で育ったからな。そんで、当然住む家もなかった。」


悲しそうに話す和葉を見て、涙腺が緩むけど、必死に抑えた。


「けど、そんな俺らに優しくしてくれた人がいたんだ。道端で座ってた俺らに、うちにおいでって言ってくれた。」

「…うん。」

「その人がこの家も用意してくれた。でも俺はその人にひどい事を言ってしまった。」


思わず耳を塞ぎたくなった。
けどあまりにも和葉が目を見て話すから、出来なかった。


「…優しくしてくれた人なのに。ちょっとしたすれ違いから…、死ね…って。」


我慢してた涙が溢れる…。


「その人は悲しい顔をして言ったんだ。僕は君達の幸せを願ってるよ。って。その人はその日。事故にあって死んだ。」

「………」

「それから、俺はますます嫌がらせされて、心を閉ざした。航や葉月にも本音を話せてなかったかもな。」


辛かった。の一言じゃくくれない気がして言えなかった。

ううん、言いたくなかった。


「そんな日。女の子に出会ったんだ。いつも明るくて、笑顔がたえなくて。その娘が困ってた。俺は助けたい一心で声をかけた。あの日のおじさんみたいに。」