ハーレム!!

「…そういえば、私今日お墓に行ったでしょ??」

「…あぁ。」

「その時にね、不思議な男の子に会ったの。名前も教えてくれなかったんだけどね。」

「…ふぅん。」


3人は意味深な顔をして黙った。


「…そいつ、松木流真じゃね??」

「…松木流真??」

「そ。そいつも少年院育ち。母親と弟だったかな…。殺してるんだよ。」



嘘…。


「…なんで…。」

「え??」

「…お母さんと弟の事あんなに幸せそうに話してた…。」

「…そうか。」

「…なんで、優しい人が苦しまないといけないのかな…。なんで好きだった人を殺さないといけないの…?」


私は涙が溢れて、言葉が上手く言えないのも気にせず、続けた。


「…こんなのおかしいよ…。」

「…俺らは仕方なかったんだよ。」

「…仕方ない人なんていないんだよ。私だって…お父さんがいなければきっと…」

「萌!!!」


和葉の怒鳴り声に身体をびくつかせる…。


「…その先は口にだすな。でも萌は我慢したんだよ。」

「…でも」

「お願いだから…言うな…。」


こんな弱々しい声の和葉は初めてで…。


「…私。和葉の弱い部分。初めて見たよ。」

「なんだよ…。ヘタレじゃん…。」

「違うよ。嬉しかったんだよ。」


そう。

私は弱みが知れて嬉しかった。

私ばかり頼ってる気がして…。


「…萌。ごめんな。」

「ううん。明日またお墓に行ってみる。」

「…俺も行く。」


そう約束して夜を明かした…。