ハーレム!!

「…おはようございます。」

「…おはよう、萌ちゃん。」

「…萌、おはよう。」

「…………」


やっぱり和葉は無視…か。


「…私、今日学校休みますね。」

「どうかしたの??」

「今日お父さんの3回忌だから…」

「あ…」


私はそう言い残し、着替えるために部屋に入った。


今日は、お父さんが好きだった真っ白のミニワンピに、クリーム色のカーディガン。


「…じゃあ、行ってきます。」

「…一人で行くつもりかよ。」

「…え??」

「俺らに…。忘れないでとか言いながら、墓の場所も教えないのかよ。」


私は耳を疑った。


「…さっきまで…、無視しといて…。どの口が言うの…??勝手過ぎる…」

「は??意味わかんねーし。」

「わかんなくていいよ…。わかってほしくもない…。」

「お前なんなんだよ??」

「和葉こそなんなのよ?!?!何様のつもりよ!!!」


私はその場にいたくなくて、外に飛び出た。

航さんは和葉をなだめ、葉月さんは私を引き止める。


「…とにかく落ち着け。話し合おう。」

「…ないでよ。」

「…は??」

「馬鹿にしないでよ!!!!」


私は…一人で強く生きてきた。

お母さんは、私に興味なんて無くて…。


だから、早く家を出たかった。

それは和葉達と同じだよ。


だけど…、上から目線なんて絶対しない。


「…なんなの??」

「…は??」

「さっきからさ。馬鹿にすんなだの、なんだの。お前だけが辛いんじゃないんだよ。」

「……悲しんじゃダメなの…??確かに和葉達も辛いかも知れないよ…??でも…、私はたった一人の家族を無くしたの…。」


私はきっと怒りを抑えた声をしているだろう。


「もう…失いたくないから…。」

私ははっきりと和葉をみて言った。


きっと和葉はその言葉の意味が分かったんだと思う。