去年同じクラスだったやつも、委員会で少し会話を交わしたことがあったようなやつも、顔も名前も知らないやつも
全てが混同されて一つの空間で交わっている
奇妙で、疎外的で、大きな壁のような隔たりを感じてしまう

まあそれも、いずれ慣れていくのだろう


黒板に張り出された座席表から自分の名前を探す

「葛城文斗」

窓際から二列目の、一番後ろの席だった