優しい子守唄

手慣れた手つきでチャーハンを作る文斗は、自らによって隅々まで綺麗に掃除された台所を眺め、ため息をついた

いつまでこの生活が続くんだ…

自分は死ぬまでリカの傍にいなければならないのか
なにも自由にできないまま、誰とも交遊を深めることができず、ずっと…
考えるだけで寒気がした

早く明日になれ

外に出ても完全にリカの束縛から放たれたことにはならないが、この家で二人きりでいるよりは幾分かよかった。