優しい子守唄

「……信じないよ。でも、もういいや。代わりに今日はずっとこの部屋にいて、いいよね。」

「…わかった。」

「じゃあ早く、ご飯作って。」

少女はニヤつきながらそう言うと、文斗を部屋から押し出した。

その行為の全てが、文斗の心を荒らしていく。

文斗はこの少女、「野上リカ」が心の底から大嫌いだった。