──そして、なんやかんやでやっと登校。


「もう。ちゃんと起きてよね」

「仕方ねぇだろ……。眠いものは眠いんだから」



くあ、と大きくあくびをするさまは猫みたいだ。



「お前はいいよなぁ……。すげぇ寝てたもんな」

「え？　いつもだよ？」

「その、いつもがうらやましいっつってんだよ……」

「おっはよー！　理央！」

「わっ！」



首をかしげていたところで、後ろから弥生が飛びついてきて、つい前のめりに倒れそうになるが、裕樹君がなんとかお腹に伸ばしてきた片腕で阻止してくれた。



「びっくりしたぁ」

「相変わらず元気なのな……」